ジュニア選手(小学生編)と話をしよう。ジュニアテニス選手とコミュニケーション

ジュニア選手のコミュニケーション テニス
ジュニア選手のコミュニケーション




ジュニア選手の話をよく聞く。ジュニアとの会話は大事。

 テニスを教えていて難しいのがジュニアとのコミュニケーションです。コーチはジュニアに対してしっかりと伝えます。ジュニアはコーチの話をよく聞く。このコーチの話をよく聞くと言うのが意外と出来ていないのです。僕の場合、話をした後に確認をする為に、話したことについて、どんなことを話したのかを話してもらいます。 そこで、話を聞いていたか、聞いたけれども理解できたのかがわかります。これはコーチとジュニア間のコミュニケーションをよくとる事で解決できる可能性が高いです。

 例えば日頃からジュニアと話すことで、コーチはその子たちの理解力や聞く態度などの色々な情報を集めることができます。その情報をもとにレッスン中の説明やアドバイスをすると理解力が高まってきます。また、コーチとジュニアが話すことでジュニアの気持ちをわかってあげることもできます。このように話すこと、コミュニケーションをとることでレッスンをうまく運ぶための潤滑剤になってくれるのです。ジュニアを上から目線で見ていると、コーチは信頼されません。同じ目線に立って一緒に考えてあげることが大切です。それができないコーチが結構多いのです。コーチだからテニスを教える、上達させるのは大切なことなのですが、その前にジュニアたちとたくさん話をすることがコミュニケーションの第一歩であると思います。

ジュニア選手との話はテニスの話以外でも構わない。

 ジュニアとの話はテニスだけではなく、勉強は何が好きだとか、学校の友達の話とか、家で何をしてるのとか、テニス以外で好きなことはとか色々質問をします。そうすると子どもは喜んで話をしてくれます。始めはこちらからどんどん話しかけないとダメですが、慣れてくると子ども達から話しかけてくるようになってくれます。これらの会話もテニスを教える上で大いに役に立ちます。話を聞いているとその子どもの性格、考え方、学校での態度がわかってきます。テニスのレッスンの時は静かで学校では活発。逆に学校では静かだがテニスでは活発など学校とテニスのレッスンでは性格が変わるというか、本当の自分を出せなかったりするものです。

 そういった情報も含めてレッスンメニューを考えて行きます。コーチのひとりよがりのレッスンではなかなか上達させられません。 子どものやる気、性格を考慮してレッスンメニューやアドバイスをすると効率的です。 ジュニア選手と言ってもまだまだ子どもです。 ちょっとしたことで、いじけたり、プレーが崩れたりします。そこをうまく掴んでコーチングしていくことが大切だと思います。やたら怒鳴ったりするのは逆効果です。まあ、中には怒鳴られる事で奮起する子どもがいるのも現実なのですが。 経験上、怒鳴ってうまく行くことはなかったです。よく話を聞かせて、自らやる気を出させることが大事ですね。

 時間はかかるかもしれないが、怒るだけで適当にジュニア時代を送るよりかは遥かにマシです。時間はかかってもしっかりと話してコミュニケーションをとることが大事です。今教えているジュニアもまだまだ子どもだけど、話してコミュニケーションをとってきたおかげで子ども達の自主性が育ち、自分の考えも言うようになってきました。まだまだお子ちゃまだけど(笑) とても将来が楽しみです。先は長い。じっくりと練習して行こうではないかと思うわけです。